認識

静かに歩いてきた。

彼女とは無言でも心地良くいられる。

それゆえに、視線を合わせることはほとんどなかった。

公園を見つけた。

彼女の優しい目を見つけた。

なんだか照れくさいけれど・・・

今日だけは、彼女をまっすぐ見つめようと思った。

彼女の表情を初めてはっきりと視界に捉えた。

彼女を初めて認識した。

このとき素直に向き合っていなかったら、

もう二度と出会うことのできない彼女の姿だったと思う。

2015.1.3

クレアトゥール

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